アジア獣医皮膚科専門医 伊従先生 有名トリマー dogsalon horohoro様、dle.dogdesign様監修
今の時期に注意すべき皮膚トラブルや皮膚ケア方法や季節に合った仕上がり抜群になるおすすめ商品やケア方法をご紹介。
第1回目の今回は、伊従先生に脂漏症とスキンケア方法について、horohoro様とdle様に、皮膚ケア+蒸し暑さにも負けない仕上がり抜群なおすすめ商品とケア方法について伺いました!
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蒸し暑い季節になってきました。6月~9月までは犬や猫の皮膚病の来院数が増加する時期です。
梅雨から夏は、高い温度や湿度の影響で、皮脂や汗の分泌が活発になります。また、微生物の活動も活発になる時期でもあります。
特に注意が必要な皮膚病には、犬の脂漏症と膿皮症が挙げられます。
脂漏症とは
皮脂の分泌の変化や皮脂の質が変化することで、皮膚のベタつきやフケが生じます。皮脂分泌が過剰になり、皮膚の表面に余分な皮脂が残った状態では、マラセチアと呼ばれる酵母様真菌が増えるリスクがあります。
マラセチアの増加は痒みや皮膚炎、悪臭を発生させる原因となります。症状は顔のシワ、口周り、耳、首の内側、足先、脇、股、お尻周りなど、皮膚と皮膚が重なりやすく、皮脂汚れがたまりやすい部分に強調されます。
脂漏症が発生しやすい品種としては、コッカースパニエル、シーズー、ダックスフンド、ウエスティーなどですが、その他の犬種も今の時期は注意が必要です。
脂漏症のスキンケア
症状に応じて薬物療法が必要になりますが、スキンケアが症状の緩和、症状の再発予防に重要となります。ベタベタやフケが多い脂漏症は、余分な皮脂や過剰なフケをしっかりと洗浄するスキンケアが重要です。
まずはシャンプー選びです。シャンプーの洗浄力は配合される界面活性剤によって決まります。界面活性剤には硫酸系(高級アルコール系)、石鹸系、アミノ酸系に大別されます。
硫酸系は洗浄力が強いですが、皮膚バリアへの影響が懸念されます。アミノ酸系はマイルドな洗浄力で皮膚バリアへの影響は少ないですが、頑固な皮脂汚れは不得意な場合があります。石鹸系はその中間に位置するタイプになるので、石鹸系から始めるのが安全でおすすめです。
石鹸系シャンプー製品の中でも、ハルズダーマルケアシャンプーが非常におすすめです。
※大阪府立大学大学院生命環境科学研究科で抗菌レベル検証
その他ウイルス・細菌(全6種)のデータあり
沖縄県浦添市ペットサロンClover様での事例
「週1回の薬用シャンプーをハルズダーマルケアシャンプーに変えて2か月経過のbefore/after」
次にシャンプーの方法です。まずシャンプーが皮膚まで行き渡るよう、十分にブラッシングをしましょう。ブラッシング時には皮膚に負担が出ないよう、毛ブラッシングスプレーの併用がおすすめです。皮膚にはつけず、塗布したい部分から10~15cmほど離してスプレーし、ブラッシングしましょう。自宅での普段のブラッシングでの使用もおすすめです。
dogsalon horohoro様、dle.dogdesign様も愛用ハルズダーマルケアシャンプー、コートディタングラースプレー、コンパックスリッカー
そしてシャンプー前のすすぎを入念に行い、皮膚と毛に十分に水を含ませます。皮脂汚れを効率よく落とすには、きめ細やかな泡で洗うことが重要です。シャンプー剤はぬるま湯を加えて、スポンジやネットで十分に泡立てます。
決して擦らず、優しくマッサージするように泡立てたシャンプー剤を繰り返し塗布してください。最後にシャンプー剤が残らないように入念にすすぎます。
このように、脂漏症のシャンプーは結構手間がかかります。シャンプーの時間が長くなることで、ペットへのストレス負荷も懸念されます。皮脂やフケ汚れを短時間かつ効率的に落とす機材としては、サーカス動物病院でも愛用している炭酸泉やシャンプーマシンがおすすめです。
次回、炭酸泉ケアが重要となる膿皮症についてお話しします。そこでシャンプーマシンについても詳しくご紹介します。
ここからは、トリマー目線で皮膚ケアにもなり、仕上がりもよくなるおすすめ商品と使用方法をご紹介!
dogsalon horohoro様 夏のおすすめ商品
全商品パラペンフリーで安全なbloopシャンプー。その中でもセンシティブシャンプーは敏感肌向けで香料や着色料も不使用。
さらに保湿力が高くダメージから皮膚や被毛を守るアルガンオイルやヘンプシードオイル、軟膏に使われるアラントインなどが高配合
”こういったオイル配合のシャンプーは夏はべたつきやすいんですが、このセンシティブシャンプーはべたつかずふんわり軽く仕上がるんです!!”
ボリュマイズコートマスクはdle様も愛用されており、プードルやカット犬には欠かさず使っているそうです。
”毛が伸びて、ボリュームも出て、カットがとてもしやすい!”
”リカバリーコートコンディショナーはヨーキーなどに使うと手触りがサラサラに!カット犬種も毛が伸びて乾きも早くなるので、どちらのタイプにも使えて万能!”
dle.dogdesign+run様 夏のおすすめ商品
100%天然シャンプーで、皮膚に炎症や赤みのあるわんちゃんに使用して軽減したとの声も。ラベンダーオイル配合で、抗菌効果に加えリラックス効果も。horohoroさんも愛用されており、"温浴嫌がっていた子が、このシャンプーだと嫌がらなくなった!”とお喜びの声もいただきました。
"オイル配合なのにさっぱりした洗いあがりで、今の時期にちょうどよく、コシも出てカットがしやすいんです”
アルガンオイル高配合でサラ艶な仕上がりに。
”カット犬種にはボリュマイズコートマスク、ヨーキーやダックスフンドにはこのシャイニードッグコンディショナーを使っています。すごく手触りが良くて気に入っています!”
おすすめ使用方法
シャンプー
シャンプーに関してはお二人とも同じく、炭酸泉も併用して最後にシャンプー温浴を行っています。
その温浴の前に、伊従先生も仰っていたようにきめ細やかな泡で洗うのが重要。
horohoro様はシャンプーマシンを使用。dle様はプレジールの炭酸シャワーを使ってきめ細やかな泡を作ります。シャンプー2~3プッシュ(20~30cc)を桶に入れ、そこにシャワーをあてて、10倍希釈ぐらいに薄めます。そしてdle様ではミキサーを使ってシャンプーをもこもこに泡立てます。(泡立てネットでもOK)
その泡で撫でるように、手で皮膚には触れないように優しく洗います。
その後、温浴をする場合は、シンクや桶の栓をして、シャンプーマシンで泡を溜めていくか、もしくはシャンプーを足してシャワーを当てて泡立つように泡を溜めていきましょう。
トリートメント
bloopのマスク・トリートメントは希釈率で仕上がりをコントロールできます。お二人は皮膚の状態とその季節の温度や湿度で、希釈率を変えています。
horohoro様の平均的な例:マスク500円玉ぐらいにお湯300ml
簡単な目安として、薄めるほどふんわり軽く、濃いほどしっとりコシが出ると覚えておきましょう!horohoro様は希釈して混ぜた後スポンジなどを使って毛になじませます。dle様はここでもミキサーを使用。ダマが残らないように、しっかり混ぜ、毛になじませます。そしてほとんどの場合、そのまま炭酸泉でお湯をためトリートメント温浴を行います。
ただ、これは上級レベルなので、自宅ケアの際や希釈が難しい場合は、マスクではなくまずはコンディショナーから始めてみましょう!マスクよりサラっとしており、薄めずに使ってもすすぎやすく、安定して良い仕上がりになります!
いかがでしたでしょうか?愛犬やお客様のわんちゃんのためにも、夏の皮膚や被毛にあったケアを行い、飼い主様もわんちゃんもストレスなく快適に過ごせる夏を目指しましょう!
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